日本における歩み

左Sr.アランザス、右Sr.イニヤス

1945年、第二次世界大戦の終結を敗戦という形で迎えた日本は、大変な混乱の中にありました。
大都会は焼け野原となり、食料は欠乏し、社会の秩序は乱れ、犯罪は頻発し…。
しかし、何よりも価値観の転倒は日本人の勇気を挫いてしまいました。
このような時に、キリストによって伝えられた神の愛を説き、人びとに生きる意味を示すために、
数多くのカトリックの修道会や宣教会が来日しました。

汚れなきマリア修道会もそれらの修道会の一つとして、 1949年、二人の宣教師、
シスター・アランザスと シスター・イニヤスを日本に派遣しました。
これは兄弟会であるマリア会の尽力によるものでもありました。マリア会の兄弟たちは、宣教師の来日を待つ間、
マリアニストの修道生活を望む若い女性を集めて、修道生活の基礎知識を授けていました。

1949年9月21日、二人の修道女を乗せた船は無事横浜港に到着し、二人はマリア会の兄弟たちの出迎えを受けて、
日本の地に第一歩をしるしました。
その時から70余年、姉妹たちは東京と神奈川とベトナムに存在する4つの共同体をとおして、
人びとへの奉仕の歩みを続けています。